凄かったですね。会場の雰囲気が。

選手入場花道が軍人だったのも驚きましたが、シミスポの役も軍人、ボールボーイはほとんど見当たらない。観客も全員軍人が動員かけられているのかと思ったら、わりと普通っぽい女の子たちもいたりして、少しほっとしました。

それにしても、あの大観衆の声、そしてマスゲーム。埼玉県のチームを彷彿させるものがありました。(それ以上というか、また方向性が違うようにも思ったけれど。)

敬虔なカトリック教徒のブラジル人ストライカーがゴール決めたりすると、神のおかげだなんて天に感謝するけれど、彼の国では将軍様のおかげということになるようで。

日本からも熱心なファン/サポーターが150人も詰め掛けたというか、スタジアム観戦を許可されたとのことだけど、カメラに携帯はもちろん(北朝鮮で携帯が使えるとも思えないけど)、日の丸まで取り上げられるし、スタンドで立ち上がることすら禁止されたのだとか。

サッカーの試合というにはあまりに異様で、なんだか不思議な出来事でした。

現地まで行かれたみな様、お疲れ様でした。

試合の方は、日本選手たちは最初は守備的に行っていたけれど、パスは多くがカットされるし、人工芝にも慣れないようだし、なかなかいつものようには戦えていないようだった。もちろん、最終予選進出を決めた後なので、絶対に勝たなくてはいけないわけでもないし、新しいメンバーでの経験を積みたいのだろうし、カードも無駄にもらいたくないのだろう。そして、あんなスタジアムの雰囲気の中、相手の北朝鮮の選手たちは、もうここしかない、という感じでガツガツと必死に戦っていたので、力負けしてしまったような感じがしました。でも、最後、日本が3-4-3に布陣を変えて攻撃に転じていく様は、負けてはしまったけれど、身震いしました。ザッケローニ監督はかっこいいな。

2011年11月15日
FIFAワールドカップアジア3次予選
日本 0-1 北朝鮮
ピョンヤン